「悦べる木の葉」の感想
悦べる木の葉
よろこべるこのは
初出:「少年 第二〇九号(新年号)」時事新報社、1920(大正9)年12月8日

牧野信一

分量:約7
書き出し:一郎は今迄しきりに読んでゐた書物から眼を放すと、書斎の窓を開いて庭を眺めた。——冬枯の庭は、どの木も寒さうに震へてゐるかのやうに見えた。南天の実の紅色だけが僅かな色彩で、冬の陽に映えてゐるばかりだつた。空はよく晴れてゐて、時たま何処かで百舌の声などがキーキーツと絹地でも引き裂くやうに鳴き渡ると、空の彼方までそれが長い糸のやうな余韻を残して消えて行つた。風もないのに木の葉がハラハラとこぼれて来た。ふ...
更新日: 2025/06/15
65c8aadc88adさんの感想

双之川喜1941  黒板に 先生の 似顔絵を 描いた 嫌疑で 職員室に 呼び 出されて しまう。僕ではないと 言い そびれている うちに 先生は 決め つけて 彼が 犯人と されるけど 後に 他の 子が 名乗り 出て 疑いは 晴れる。二人で 木に 寄り 掛かり ながら ポンチ絵の ことなど 愉しく 語り合う。木葉も 楽しそうに 見受けられた。心理描写 風景を 描く 力量など なかなかの 佳作と 感じた。