「受験生の手記」の感想
受験生の手記
じゅけんせいのしゅき

久米正雄

分量:約112
書き出し:一汽笛ががらんとした構内に響き渡つた。私を乘せた列車は、まだ暗に包まれてゐる、午前三時の若松停車場を離れた。「ぢや左樣なら。おまへも今年卒業なんだから、しつかり勉強しろよ。俺も今年こそはしつかりやるから。」私は見送りに來てゐた窓外の弟に、感動に滿ちて云つた。襟に五年の記號のついた、中學の制服を着けて、この頃めつきり大人びた弟は、壓搾《あつさく》した元氣を底に湛へたやうな顏付で、むつつり默つて頭を下...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 感情移入し過ぎて 読み進むのが 辛かった。 上手くいかなかった試験が 頭の中を横切り 勉強に身の入らなかった自分が 今更ながら悔やまれた。 すべての受験生の 健闘を祈念する。

更新日: 2019/04/26
a9f7edd711e4さんの感想

受験生なのに読んでしまった… やはり精神的にきついものがあったが、こんな風にはなりたくないと自分を奮起させるきっかけになった。 ありがとう、頑張ります。

更新日: 2019/01/24
486e942eeaa2さんの感想

目の前真っ暗という言葉は、聞いてはいたが、現実の私の場合は、何故か目の上半分が黄色がかっていた、信じられない、信じたくない気持ちの現れか暫し呆然と佇んで、その後は、忘れてしまった。が、あれ以来試験と名の付くものは、一切手を抜く事はしない、徹底した自分が出来上がったのも確かなので、気休め程度に言えば、時として挫折も良き経験と言えなくも無い。

更新日: 2018/03/11
しろうるりうらなりさんの感想

痛いほど共感する。 だがこれは受験が終ってから読んだ方が良かったな…