「蓮の花開く音を聴く事」の感想
蓮の花開く音を聴く事
はすのはなひらくおとをきくこと
初出:「ドルメン 第四卷第一號」1935(昭和10)年1月

南方熊楠

分量:約27
書き出し:一昭和九年六月の本誌(ドルメン)三〇頁に「又四五十年前三好太郎氏話に、夏の早朝、大阪の城※え、屡ば相場師が來て、水に臨んで喫烟し乍ら蓮の花の開くをまち、其音を聽て立去たと、其を聽て何にするかを聞なんだ、子細のある事か、識者の高教をまつ」と書置たが、一向高教は出なんだ。處ろが今(十一)月十五日弘前市の廣田博君より次の通知を受た。愚生の母方の祖母から、幼時より聽ました事、其祖母は萬延元年の出生、七十歳...
更新日: 2024/04/15
19双之川喜41さんの感想

 蓮の開花する音を 聴いてみたいと 思う人は 少なからず いるかもしれない。その 妙中なる音を 聴けば 極楽浄土に 入るを 許されると 伝えられて いるらしい。なおさら 古代蓮ならば さもありなんと 感じてしまう。蓮花は 別格として 熊楠大先生によれば たんぽぽは 牧童の時計-ルリハコベは 貧乏人の晴雨計と 呼ばれたり するという。興味深いと 感じた。