「夏の日の夢」の感想
夏の日の夢
なつのひのゆめ

小泉八雲

分量:約35
書き出し:1その旅館は、楽園のように思えたし、女中《メイド》たちも天女のようだった。これは、条約による五開港のうちの一つの長崎から逃げるように帰って来たばかりだからであった。というのも、当初、そこで「改良物」ですべて調えられたヨーロッパ式のホテルでの快適さを、私が敢えて求めようとしたからだった。それだけに、ここで浴衣を着て、くつろぎ、ひんやりした座布団に座り、よろしき声の女中たちのもてなしを受けて、美しい調...
更新日: 2024/04/18
19双之川喜41さんの感想

 八雲は 日本式の 旅館には 初めは あまり 期待は していなかったようで モダンな 設備を 備えた 西洋式の 宿泊施設に 劣ると 思い込んでいたので 宿の 丁寧(ていねい)な 待遇には 驚いている。浦島太郎の 伝説と 若返りの泉の 話しを 二つの軸として 夢か うつつか 村人との 交流も 交えて 日本に 深い 愛情を 注いで くれた 八雲の 思い入れが 感動深く 伝わってくる。今日では 並々ならぬ 日本愛を 伝えてくれる 海外からの 旅人も 急増したけど 八雲は 元祖 日本愛の 走りとも言える 貴重(きちょう)な 存在と 想った。 

更新日: 2023/12/03
阿波のケンさんさんの感想

浦島伝説の原型が日本書紀から来ているとは、ム、勉強になりました。長閑な日本の風景が心に美しく蘇る内容でした。外国人だからこそのの視点から見ているからでしょうか。ただ赤ちゃんが最初に発する言葉があばabaでサヨナラの意味があると言っているのは?だな。