「楽器の生命」の感想
楽器の生命
がっきのせいめい
初出:「随筆」1924(大正13)年4月

小川未明

分量:約15
書き出し:音楽《おんがく》というものは、いったい悲《かな》しい感《かん》じを人々《ひとびと》の心《こころ》に与《あた》えるものです。いい楽器《がっき》になればなるほど、その細《こま》かな波動《はどう》が、いっそう鋭《するど》く魂《たましい》に食《く》い入《い》るように、ますます悲《かな》しい感《かん》じをそそるのであります。そして、奏《かな》でる人《ひと》が、名手《めいしゅ》になればなるほど、堪《た》えがた...
更新日: 2019/02/23
622ece59e140さんの感想

物淋しく、ほの明るさと少しの奇妙さもある、小川未明らしい作品。教訓めいたこともなく、心をさわっと撫でてゆくような小品。 絵本に向いているような。