皆、毎日辛い思いをして生きている。けど、それは人間ばかりではない。生物も物も命をすり減らして生きているのだ。そうした著者の眼差しを通して生物や物に対する慈愛を育みたいと感じた。
初めに マイルという表記があったので 何か意味を持たせてあるのかと思ったら そんなことはなかった。 線路が月に 哀訴したので 月は 線路を傷つけた機関車を 探して歩く。 雨や月などが擬人化されて登場するけど 筋が少々込み入ってる様に感じた。
なんと優しさに溢れたお話でしょう。 生きとし生けるものが一所懸命に生きている生命賛歌の物語だと思いました。 月の光が縦横無尽に世を照らし優しく包んでいて素敵でした。