猫の復讐
なんとも言えない気持ちになった。 あまり本を読まない自分には少し難しい話であるな、と感じたが主人公はとても酷い人間であると思う。 実際、酒を飲むだけでここまで行く人間は少ないのだろうが、将来酒を飲む気は少し失せた。 主人公はきっと、動物に対する慈愛ではなく、加虐性、支配欲を持ち合わせていて、酒によりそれが露見してしまったのかなと思ったり。 魔女の使いではなく、地獄の使いの猫であったのかもしれないな
恐怖より怒りがわいてくる。 感情にまかせて罪を重ねておきながら、「魂の重荷を降ろしたい(楽になりたい)」「酒のせいで駄目になった(本当の自分はこんなんじゃない)」「畜生ごときが神の似姿を持つ人間に…」などなど聞くに耐えない言葉ばかり口にする。 地獄でひどい目にあってほしい。
サクッと読めてじっとり怖い。 短編の良い所が詰まった作品だと思う。
ホラーな話しなんだろうけど、ちょっと胸くそ悪くなりました
人の狂っていく様と一人称の心理描写が秀逸で恐ろしすぎる。 アルコールや加齢により脳の機能が低下することで、セルフコントロールが効かなくなっていく。 脳を鍛えるためにも、沢山本を読み思考しよう。
主人公がだんだん破滅していくのが面白い。ちょっとこの狂った感じが好き。 後で飼った黒猫のむねの模様が主人公の行き着く先の絞首台なのも皮肉っぽくて面白い
すごい。好き
大作家先生の良く出来た作品だが…心が荒む。
一番好きな小説。怖い内容だがとてもひき込まれてしまう
どんどん狂って行く感じが怖くて面白い 作者紹介のとこをみると作者もアルコール中毒みたいになってたんだな… たまたま今日が猫の日だということに気付いて少しぞっとしました
狂った人目線なのがいい 死体を隠す方法好き にゃんこ可哀想
わかりやすく、さらっと読めた。ミステリーやホラーは世の中にあふれているけど、殺人者の主観で描かれている点が、小説として面白い。最後の告白に、ハッとさせられる読者は多いはず。 犯罪者の心理に興味を惹かれるような作品でした。個人的に『24人のビリー・ミリガン』が好きなので、面白かったです。動物虐待の描写は詳細ではないけれど、気分悪かったです。
江戸末期の作品だが壁の新しいのは刑事には分かり死体を塗り込めた可能性を疑われたはず。まあ小作品だな!
短かったから読んでみた。 主人公の狂い具合がすごくて面白かった。
キチガイの話だな。面白いと思うわな。
愛猫家には 酷な話である。 2匹と1人が 殺されてしまう。 心理描写が 巧みであるとも 感じた。 猫の仕草は ありそうに 書き込んであり 感心させられる。 心の底では 誰か止めてくれと 叫んでいたのではと 思った。
タイトルだけは知ってた作品だけど、わたしにはよく分かりませんでした。江戸川乱歩がペンネームにするくらいの人の作品だから、何か凄いところがあるんだろうけど、リアリティにとんだ、主人公の精神の異常性と破滅を書いた、ありがちな話に思えました
動物が好きで、妻とも仲が良かったはずなのに、どうしてこうなってしまったのか…… 語るに落ちるではないが、下手なことを喋った故に事件が発覚するのは、多少滑稽さを感じた。が、あの瞬間のあの声と黒猫の目は、ある種、怪談のような恐ろしさを感じた…… 主人公の狂気(アルコール中毒の天の邪鬼だからで片付けてよいとは思えない……)と黒猫の異質な存在感は読んでいて背筋が凍るようであった。
面白かった。 なんかこれで終わりかって感じが凄かった。 なんで主人公は癇癪持ちになってしまったのかは分からないが、ある本でサイコパスは昔とても優しい人間と書いてあったことを思い出した。 もしかしたら彼はサイコパスだったのではとこの本を読みながら思いました。