ありがとうございました。
詩と違い中々難しい文章でした。彼の日常と何人かの子ども達との出会いと別れが描かれていて彼の経済的に大変な毎日にひと時安らぎを与えた子ども達が幸せであれば良いのにと思います。少女に送る詩は素晴らしく心に残るものでした。
ある少女が誰か、最後にわかり、ひどく辛く感じた。神経質な主人公の繊細な日々の話し、面白く読んだ。
犀星の詩は知っているが、小説(?)ははじめて。この時代の文章にしては温かい文章。
少女愛あふれる美しい作品。清浄なひとを前にしてどんどんと汚れていく自分に落胆する私の葛藤の場面には同感を覚えます。都に憧れつつも都会的な人間に辟易してしまう純朴な方はきっと気に入るはず。
貧困の中色々耐えながらの執筆都落ちして行く姿が印象的です。
室生の感受性が感じられるというか…表現の綺麗さや、物事の表し方に、おお…!となります。