夢野久作
あやしい文体に引き込まれる。 最後、一体誰が新聞に情報を売ったのか? それすらも主人公の妄想なのか? あやかしの鼓に気を狂えてしまったのか。
身の毛もよだつ話であると同時に、全ての登場人物が深い愛を持っていた、というのが面白かった。 不気味さが文字だけでヒシヒシと伝わってきた。
最終の一行が感無量である。
まさしくも奇談といえる作品。おそろし。
書簡形式を活かした、最後の一文が与える虚無感が素晴らしいです。
文体がよい
苦悩する主人公の姿が垣間見れました。