小川未明
神様たちの気まぐれに翻弄されて嵐の海で死にそうになった青年が、命拾いしてようやく生還しかけた港のすぐ手前で、物語が不意にとぎれる感じで、突然終わってしまう印象の違和感を覚えた。松が依然として吼えている描写も、何故なのか不可解。 このあと、何かアクシデントが起こって、青年は無事に生還できないような気にさせるラストと読んでしまっていいのだろうか。