「海の踊り」の感想
海の踊り
うみのおどり
初出:「少女画報」1929(昭和4)年8月

小川未明

分量:約14
書き出し:日本海《にほんかい》の荒波《あらなみ》が、ドドン、ドドンといって岸《きし》を打《う》っています。がけの上《うえ》に、一|本《ぽん》の松《まつ》の木《き》が、しっかり岩《いわ》にかじりついて、暗《くら》い沖《おき》をながめて、嵐《あらし》にほえていました。そこへ、どこからともなく、紅《あか》い、いすかが飛《と》んできて、松《まつ》の木《き》にとまりました。「松《まつ》の木《き》さん、なんで、そんなに...
更新日: 2022/02/02
cdd6f53e9284さんの感想

神様たちの気まぐれに翻弄されて嵐の海で死にそうになった青年が、命拾いしてようやく生還しかけた港のすぐ手前で、物語が不意にとぎれる感じで、突然終わってしまう印象の違和感を覚えた。松が依然として吼えている描写も、何故なのか不可解。 このあと、何かアクシデントが起こって、青年は無事に生還できないような気にさせるラストと読んでしまっていいのだろうか。