小川未明
籠の鳥を逃して大空を羽ばたかせてやりたい。これも人間の一方的な思い込みかも知れない。鳥にとっては餌のとり方から学ばなければならない。親も仲間も居ない。天敵はいる。しかも傷ついた身、籠の鳥が幸せだったかも知れない。