小川未明
嘘つきは悪いことだと分かっていても、嘘をついてしまう。それはきっと、今も昔も子供も大人も、同じ様に感じていることだと思います。この作品の少年も嘘を恥じましたが、その気持ちは、きっと彼を正しい方向へと導いてくれたでしょう。もし彼が、あれこれと理由を挙げて自身の嘘を正当化していたら、何も変わらなかったはずです。人は嘘をつきますが、嘘をついたという後ろめたさに対しては正直でありたいものです。