「その日から正直になった話」の感想
その日から正直になった話
そのひからしょうじきになったはなし
初出:「赤い鳥」1927(昭和2)年9月

小川未明

分量:約13
書き出し:あるところに、気《き》の弱《よわ》い少年《しょうねん》がありました。いい少年《しょうねん》でありましたけれど、気《き》が弱《よわ》いばかりに、うそをついたのです。自分《じぶん》でも、うそをつくことは、よくない、卑怯《ひきょう》なことだということは知《し》っていました。「もう、これから、私《わたし》はうそはつかない。」と、うそをいった後《あと》では、いつも少年《しょうねん》は心《こころ》にそう思《お...
更新日: 2021/08/11
426880bd423cさんの感想

嘘つきは悪いことだと分かっていても、嘘をついてしまう。それはきっと、今も昔も子供も大人も、同じ様に感じていることだと思います。この作品の少年も嘘を恥じましたが、その気持ちは、きっと彼を正しい方向へと導いてくれたでしょう。もし彼が、あれこれと理由を挙げて自身の嘘を正当化していたら、何も変わらなかったはずです。人は嘘をつきますが、嘘をついたという後ろめたさに対しては正直でありたいものです。