「貸間を探がしたとき」の感想
貸間を探がしたとき
かしまをさがしたとき
初出:「中央公論」1923(大正12)年5月号

小川未明

分量:約8
書き出し:一春の長閑《のどか》な日で、垣根の内には梅が咲いていた。私は、その日も学校から帰ると貸間を探《さ》がしに出かけた。その日は、小石川の台町のあたりを探がして歩るいた。坂を登って、細い路次《ろじ》にはいって行った。赤い煉瓦塀《れんがべい》についたり、壊れかけた竹垣に添ったりして、右を見、左を見たりして行くと、ふと左側のすぐ道ばたの二階家に、「貸間あり」の紙札が下っていた。私は、先《ま》ず外から立ってそ...
更新日: 2020/11/18
19双之川喜41さんの感想

 (あきま)の貸間札も 斜めに貼ってあったのだろ。 「隣の三畳間もじきに空きます」の言葉で 戦慄が走る。 寸止めの怪談は 利き目があると感じた。

更新日: 2016/08/30
芦屋のまーちゃんさんの感想

女の幽霊でも、すごい美人でスタイル抜群であったらどうだい? ひとつ、お目にかかりたいものだ。 女の幽霊というと、決まって痩せて髪が長く白い服を着ているのが相場ってもんだ。 一体誰が決めやがったんだ! うちの女房みたいに、太ったパーマのオバはんは幽霊にもなれぬか! ハハハハ!!!

更新日: 2016/08/30
5d05c421a16bさんの感想

面白い! 私の場合、1990年、東京 世田谷 のバス通りに面した古い木造二階建ての6帖間に6ヶ月間間借りしました。主人とシーズー犬も一緒に。ぎしぎしの階段、長い廊下、小型犬には格好の運動場。隣の中年男性のいびきもきこえます。女は私ひとり。夜中にくさいトイレに行くのが怖い。そのアパートで女の幽霊が出たといううわさ話があったかどうか?私だよ!