「真夏の日本海」の感想
真夏の日本海
まなつのにほんかい

中谷宇吉郎

分量:約12
書き出し:此の十年余り、海といへば太平洋岸の海しか見てゐないのであるが、時々子供の頃毎年親しんだ日本海の夏の海を思ひ返して見ると、非常に美しかつたといふ思ひ出が浮んで来る。日本海の沿岸には一般に砂丘がよく発達してゐる。浪打ち際から真白な砂が数丁も続いて小高い丘になり、その丘を越えたあたりから松林になつてゐるのが普通である。そしてその松林を抜けた所に初めて漁村が見えることが多い。それといふのは、冬の日を海が一...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 中谷の少年時代は 素潜りで魚やサザエを取って楽しんでいたようだ。 海底の谷間を覗き込んで 神秘的な恐ろしさに襲われたと言う。 あの有名な安宅の関は  半里ほどの海中に 沈んでしまったという伝説があるそうだ。 定点写真でもあれば 手がかりが得られるだろうと言う。