「南京虫日記」の感想
南京虫日記
なんきんむしにっき
初出:「改造」1929(昭和4)年10月

斎藤茂吉

分量:約19
書き出し:西暦一九二三年八月十三日、Rothmund《ロートムント》 街八番地に貸間があるといふので日本媼《にほんおうな》の息子が案内してくれた。そこの女主は 〔Pro:rtzl〕《プレルツル》 といつて、切《しき》りに訛《なまり》のある言葉を使つた。左の方の顔面神経麻痺があるから笑ふたびに顔が右の方に歪《ゆが》んだ。部屋は古くて余り清潔ではないが、裏に面して一間、往来に面して一間ある。今は塞《ふさ》がつて...
更新日: 2024/04/23
19双之川喜41さんの感想

 南京虫を 避けて 転居を 繰り返している。薬を まいたりしても たいした 効き目はない。独逸は あまり 清潔な 国では 無いようだ。読んでいても 痒みが 身体を 走る。南京虫は 他の 文章でも 取り上げ られることが 多く そのたびに 読み手を 厭な気にする。