「流れ行く歴史の動力」の感想
流れ行く歴史の動力
ながれゆくれきしのどうりょく
初出:「青年雄辯 五ノ二」1920(大正9)年2月

津田左右吉

分量:約13
書き出し:諸君、私は二ツの道と題して置きましたが、二ツの道とは何であるか、それはこの社会、世の中の進歩に就て確かに二ツの道があるというのであります。社会の種々なる現象は絶えず動いており、その流転し動揺し行くのが即ち歴史であるが、この流転動揺は如何《いか》にして起るものであるか、歴史進展の動力如何という事に就いて一面の観察を為して見たい。私のこれより述べようとする事は決して歴史発達の道程における全観察ではない...
更新日: 2020/11/02
19双之川喜41さんの感想

 秩序のためには 順応型の人間が 必要であり 進歩発展のためには 物騒な反抗型の人間もまた 必要である。 面白いのは 無聊に苦しむ人間も 歴史の動力となりうることを 否定していないことであると感じた。

更新日: 2017/07/25
b9ef941530ccさんの感想

津田左右吉の流れ行く歴史の動力は、幕末の尊皇攘夷運動は、永く続いた江戸幕府封建社会に対する変化を求める、永く続いた同じことの繰返しの社会を変えたいという当時の人びとの気持ちがそうさせたのであろう。人には一方の考え動きがあれば、もう一方その反対の考え動きがある。