「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」の感想
日本上代史の研究に関する二、三の傾向について
にほんじょうだいしのけんきゅうにかんするに、さんのけいこうについて
初出:「思想 一一〇」1931(昭和6)年7月

津田左右吉

分量:約30
書き出し:近ごろ、いろいろな意味で世間の注意が国史の上に向けられ、上代史についても種々の方面において種々の考察が行われている。種々の立場からの種々の見解が提出せられることは、全体として学問の進歩を助けるものであるのみならず、ともすれば凝滞の弊に陥り易い学界を刺戟し、あるいはそれに新問題を与え、新しい観点からの研究を誘発する意味においても、喜ぶべきである。そうしてまた実際、それらの考察には傾聴すべきものが少な...
更新日: 2019/11/02
19双之川喜41さんの感想

 研究の傾向として、① 歴史的な変化を軽視。② 琉球から上代を推測。③ 西人の 学説を無批判に適用。 史学者に 奮起を促している。 もちろん 当時の学会の論争を 承知しているわけではないけど なんとなく 鳥瞰できたかなとは思う。