「仏教史家に一言す」の感想
仏教史家に一言す
ぶっきょうしかにいちげんす
初出:「密厳教報 一六六」1896(明治29)年8月

津田左右吉

分量:約6
書き出し:歴史家に要する資格のさまざまあるが中に、公平といふことがその重要なるものの一なるは争ふべからず。公平とは読んで字の如く一見甚だ明かなるが如くなれど、細かに考ふれば真に公平を保つは容易のことに非《あら》ず。公平とは私偏を挟まぬこと、即ち事実を観察するに予め成見を抱かず、議論をなすに故意の造作を為さざること等にして、これらは史家の心掛け次第にて、随分避くるを得べしとす。されど人々の偏見は故意ならぬ所に...
更新日: 2017/04/25
b9ef941530ccさんの感想

津田左右吉の仏教史家に一言すは、仏教の歴史家は公平に歴史を見ることをせず、仏教のお陰でのような歴史を書くことが多い、これは私偏を挟まずに歴史を見る公平性に欠くことである。仏教の歴史家には多い。