「舞姫」の感想
舞姫
まいひめ
初出:「國民之友」1890(明治23)年1月

石橋忍月

分量:約8
書き出し:鴎外漁史の「舞姫」が国民之友新年附録中に就《つい》て第一の傑作たるは世人の許す所なり。之《これ》が賛評をなしたるもの少しとせず。然《しか》れども未《いま》だ其《その》瑕瑾《かきん》を発《あば》きたるものは之れ無きが如《ごと》し。予は二三不審の廉《かど》を挙《あ》げて著者其人に質問せんと欲す。「舞姫」の意匠は恋愛と功名と両立せざる人生の境遇にして、此《この》境遇に処せしむるに小心なる臆病なる慈悲心あ...
更新日: 2024/04/30
19双之川喜41さんの感想

 本編は 主人公-太田の 懺悔なので 「舞姫」と言う 題名は おかしいと 著者(石橋 忍月)は 森 鴎外に 噛み付く。今の時代は ヒット作の 題名に対して 異を唱えるような ことは 色々と 忖度が働くので ほぼないと 言えよう。健全な 時代だったようで 羨ましいとも思える。最後に 持ち上げるのは 噛み付いて ごめんなさいと いうことかも知れない。これを 腰砕けと 言ったりする。

更新日: 2022/03/03
19双之川喜41さんの感想

 鴎外大先生に  噛み付くのだから  もはや この業界では 食っていけなくなることを覚悟して 恋と功名を 天秤にかけた 主人公を糾弾するけど 終端になると 今年の 目覚まし い作者は  鴎外と 露伴であると  鉾先を収めてしまう。 他にも 鴎外の 誤訳について 匿名で 指摘した 大学教授がおり  鴎外を  少なからず 立腹 させたと言う 話も あるらしい。

更新日: 2020/05/29
29c121a5da48さんの感想

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