「俗臭」の感想
俗臭
ぞくしゅう
初出:「海風 第五巻六号」海風社、1939(昭和14)年9月

織田作之助

分量:約88
書き出し:一最近|児子《にご》政江はパアマネントウェーヴをかけた。目下流行の前髪をピンカールしたあれである。明治三十年生れの、従ってことし四十三歳の政江はそのため一層醜くなった。つまりは、なか/\に暴挙であった。かつて彼女は隆鼻手術をうけたことがある。日本人ばなれする程鼻は高くなったが、眼が釣り上って、容色を増した感が少しも起らなかった許りか、鏡にうつしてみて、まるで自分でもとっつき難い顔になった。三月経っ...
更新日: 2022/09/16
鍋焼きうどんさんの感想

児子家ののっぴきならない家族の問題をつらつらと書き綴っている。まさに他人の家を覗いている体である。人物が少しも魅力的でないのが致命的。