「東奥異聞」の感想
東奥異聞
とうおういぶん
初出:「東奥異聞」閑話叢書、坂本書店、1926(大正15)年3月

佐々木喜善

分量:約162
書き出し:街頭に佇てばあまりに騒がしい。あすの日もないように、なにをあせりなにを騒ぐのでしょう。おいでなさい。その騒々しさからそっとのがれて心おきなく語ろうではありませんか。語る人の目はほがらかです聞く人の心はなごやかです。胸と心はおのずからとけて春も、夏も、秋も、冬も、静かに流れてゆくでしょう。ふしぎな縁女の話一生まれながらにして、人間以外のものに、すなわち妖怪変化のものの処に縁づくべき約束のもとにあり、...
更新日: 2025/01/08
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 縁女というのは 生まれながらに 妖怪変化に 嫁ぐ 運命にある女のことを 言うらしい。見目 好い娘が 桑の木の 根本に 草履を脱ぎ捨てたまま 行方知れずと なった。通りかかった 旅の行者に 因ると 泣きつくと 北に 三十里離れた 閉伊(へい)川の 岸の 腹帶(はらたい)というところにある 淵に 住むという。このての 伝承話しは 枚挙に いとまがないらしく 各地に 変形の 話しがあるという。縁男というのも あるのか ふと気になった。05:54

更新日: 2024/09/27
時間旅行者さんの感想

著者は “きぜん”とお読みするのだが なぜ“きよし”と書かれてしまったのか、一番の謎だ 山の神の日、は今もあるな