「愚かなるものよ」の感想
愚かなるものよ
おろかなるものよ
初出:「近代思想 創刊号」1912(大正元)年10月

徳永保之助

分量:約1
書き出し:愚かなる。太陽を捕え、朝の日光を、縄をもって縛《いま》しめむとする。風に乗り、あるはまた、走る流れに逆らわむとする。四季を阻みて、降る雨を止めむとする。空気と戦う心無さよ。ありとある力を、畢《つい》に無にせむ。かかるに同じく、かかる業より更に愚かなる。人の言う所を咎め、そを強いて教に適《かな》わさんとする。定めを人の上に立て、物言うも、そを超えしめぬ。さなり、人の口を壅《ふさ》がむこと、吹く風を捕...
更新日: 2018/09/03
68c78bfc0f1fさんの感想

自然には逆らえない。強大な力の前には何人たりとも抗う術を持たない。それをする事は愚かだ。