「我は労働者よ」の感想
我は労働者よ
われはろうどうしゃよ
初出:「新社会」1916(大正5)年7月号

根岸正吉

分量:約1
書き出し:廻せ!廻せ!廻したくば何程《いくら》でも廻せ。如何に汝が廻すとも機械の前に我等立たずば、一寸の布も編まれぬであろう。一尺の糸も紡がれぬであろう。糸の一管《ひとくだ》さえ巻かれぬであろう。我は労働者よ。何も知らず。——只此事を外にしては、されど我が知れる此事はいとも貴し。我は『力』なる労働者の一人なり。げにこそ労働者は力なり。我等が皆目醒むる時為さんとし成らざるなき強き力なり。(『新社会』一九一六年...
更新日: 2018/08/09
いちにいさんの感想

力強い、労働者の叫び也! 我々の存在価値、存在意義を知れ! 他人の感想など読む癖はないが、面白い意見があった。 労働者には肉体労働者と精神労働者がいるそうナ。筋肉痛はやがて回復するが、精神病は重症化する、とは巧く言ったものだ。感心感心。

更新日: 2016/05/10
芦屋のまーちゃんさんの感想

力強い歌だ!! 何も工場労働者だけがプロレタリアートではあるまい。 一日中パソコンの前に座り、客の苦情に謝り続けるのも、労働者だ! 前者が肉体労働者なら、後者は精神労働者だ。 筋肉痛は時がくれば回復するが、精神病は時と共に重症化する。