幼い長女である桃子にたいする愛情に 満ち溢れている。 桃子が 早くに 天に召されることの影響が 無意識のうちに 影を落としていたのかもしれないと感じた。
何気なく、平易な言葉でそれでいて心を表す。そんな詩を書いてみたい、少しずつ書いてみたい。そんな気持ちになれた。
とても久しぶりに、八木重吉を読んだ。こんなにいい詩をかいていたのか、と、あらためて思った。 病床にあり、死を、自分を、残される家族を、静かに見つめる宣教師だった詩人の目は、自然の対象に引き込まれ、その中に本当の神を見つけていったように思う。詩人の中に神が宿り、詩人のまなざしが神になったよう。 そのありさまが、素直に読みとれる、いい詩集。
研ぎ澄まされた感性。 短い言葉に宿る魂。