「海上の道」の感想
海上の道
かいじょうのみち
初出:まえがき「海上の道」筑摩書房

柳田国男

分量:約506
書き出し:まえがき私は三十年ほど前に、日本人は如何《いか》にして渡って来たかという題目について所感を発表したことがあるが、それからこの方《かた》、船と航海の問題が常に念頭から離れなかった。その中の一つで是非ともここに述べておきたいのは、日本と沖縄とを連ねる交通路のことである。今では沖縄へ行くのには概《おおむ》ね西海岸の航路を取っているが、古くは東海岸を主としていたのではないかということを説いてみたいのである...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 黒潮を道とすると 動く歩道のようなもので 思わぬ関連性に気がつくことは あるかもしれない。 心情を推し量りつつ文を運ぶのは 何やら推理小説風でもあり 面白いと感じた。 柳田は 宮本常一の対極としても たのしめる。 巻末に索引あり。