「月夜とめがね」の感想
月夜とめがね
つきよとめがね
初出:「赤い鳥」赤い鳥社、1922(大正11)年7月

小川未明

分量:約10
書き出し:町も、野も、いたるところ、緑《みどり》の葉につつまれているころでありました。おだやかな、月のいい晩《ばん》のことであります。しずかな町のはずれにおばあさんは住んでいましたが、おばあさんは、ただひとり、窓《まど》の下にすわって、針《はり》しごとをしていました。ランプの火が、あたりを平和に照らしていました。おばあさんは、もういい年でありましたから、目がかすんで、針のめどによく糸が通らないので、ランプの...
更新日: 2023/09/11
a31db939e0d4さんの感想

このお話は小川未明童話集の文庫本のなかには、なかった気がします。 きれいなお話です。景色や空気の温度まで伝わってきそうな、綺麗な言葉で書かれています。めがね売やこちょうのお嬢さんは、夢や幻で、おばあさんの月夜の夢の一幕のお話なのかな、と思いました。 挿絵付きで大判の本になって出版されていたので、その本もいつかほしいな、と思いました。

更新日: 2020/04/29
Tsukino24さんの感想

美しい表現が連なる話。おばあさん、優しいな。