「耳香水」の感想
耳香水
みみこうすい
初出:「踊る影絵」柳香書院、1935(昭和10)年2月

大倉燁子

分量:約38
書き出し:1五六人の有閑夫人《ゆうかんマダム》からなりたった『猟奇と戦慄を求むるの会』にS夫人が招かれた。「世間に発表されていない、面白いお話を一つ願います」幹事のA夫人の言葉につづいて、「平凡でなく、奇抜なところをどうぞ——」「息づまるようなお話がうかがいたいのよ」「偽りのない、ありのままのがいいのね」「実際にあったことでなくっちゃあ刺戟がないわ」といろいろな注文が続出する。S夫人は笑いながら卓上の紅茶に...
更新日: 2022/04/02
19双之川喜41さんの感想

 謎解き小説なのに 謎が解けない方が  奥ゆかしいから 解かないままでおくなんて言ってのけるのは ありなのかな。 「以下46字伏せ字」 とあるので どんないやらしい事が書いてあるのだろう と思ってしまった。 著者は  初期の 女流探偵小説家らしいけど 些か手抜きのように 勘違いしてしまう。