イメージが 先行してたので 読むことは なかった。 善哉を 一人前二杯で 提供しているとは しらなかった。 浄瑠璃の 知識がないので 読みは 浅いけど テンポが良くて 楽しめる。
肝っ玉というか、腰の据わった人やなあ蝶子と感心しつつ読み進めた。 無心に浪費癖持ちと来る柳吉は正直関わりたくない人種なのに、なぜか嫌いになりきれない匙加減で描写されていたと感じた。 人情味溢れるええ話やなあと思う。 蝶子の両親がまたええ味出してる。
夫婦とは何か?を考えさせる物語だ‼️放蕩の限りを尽くす夫を何故妻が見捨てないのかが理解できない。愛の力?なのか⁉️しかも、妻子ある年下男の後妻に入ろうとする感覚が恐ろしい。 めおとぜんざい、も最後の最後でやっと登場する。最初に食べていればそんな波瀾万丈の人生を送らなくて済んだのではないかとも思った。
人を、愛するのは、信仰に近いらしい。蝶子はんにとっての柳吉は、イワシの頭やったんかなぁ。
柳吉がゴミ人間で自分と重なった。 基本的に視点は蝶子寄りなので、他者から見てやっぱり人間のゴミだと思った。 けれど最後は下手くそだった浄瑠璃が上達したのか二等をもらっていて、その景品?の座布団を蝶子にあげたらしくそこで少し蝶子が救われたと感じた。
とある男女の山あり谷ありお話。 どうしようもないダメ男に引っかかる女ってこんな感じなのか…という印象。 全体的に「こ、こいつ…どうしようもねぇ!!」と思うんだけども、著者の軽快な言葉遣いで何となくコメディを見てる様な気分にさせてくれるお話です。
織田作之助の夫婦善哉は、柳吉と蝶子の夫婦連れの話。芸者遊び好きな柳吉は散財してばかり、それを蝶子は容赦なく折檻する。終わりは二人で千日前の法善寺横丁の夫婦ぜんざいでぜんざいを食べる。夫婦二人で食べれるように二つずつお碗がでてくる。天牛書店の二階で浄瑠璃の大会で蝶子の三味線で「太十たいじゅう」を唄って、2等賞をとった。夫婦善哉は、どんなに夫婦割れても、裏切られても、お互い信頼して暮らす夫婦の話。めおとぜんざいは二人で食べるぜんざいと夫婦二人を掛けた名称か。
最後はどうなるんだろう…と蝶子に同情しつつ読み進めましたが、夫婦ってこんな感じかなってホッとしたような切ないような気持ちになりました。