「銭形平次捕物控」の感想
銭形平次捕物控
ぜにがたへいじとりものひかえ

263 死の踊り子

263 しのおどりこ初出:「講談倶樂部」1951(昭和26)年7月号

野村胡堂

分量:約34
書き出し:一「八、大層ソワ/\してゐるぢやないか」錢形平次は煙草盆を引寄せて、食後の一服を樂しみ乍ら、柱に凭《もた》れたまゝ、入口の障子を開けて、眞つ暗な路地ばかり眺めてゐる、八五郎に聲を掛けました。「今|撞《う》つた鐘は、戌刻《いつゝ》(八時)でせう」八五郎はでつかい指を、不器用に折り乍ら、相變らず外ばかり氣にして居るのです。「それが何うしたんだ」「五つまでには、來なきやならないんだが」「誰が來るんだ、借...
更新日: 2024/04/03
鍋焼きうどんさんの感想

手踊りの美人娘殺害事件。平凡な案件。お蝶の亡骸を見たのに八五郎もお輝もずいぶんとドライな反応だ。