生まれ育った町に祭というものがあった記憶は小学生時代まで遡っても無い。あるとすれば盆踊りくらいか。しかし、盆踊りが祭であるという趣はもはやすっかりなくなっている。むしろ、最近では太鼓の音や大音量の東京音頭が近所迷惑となり、ウォークマンを付けて盆る無音化盆踊りまで登場している。さすがに自分の町の盆踊りはそこまでではないが昔に比べやたらにおとなしくなっている。そもそも神社に神主がいない。正月などはアルバイトの女子大生が巫女となり、隣り町の神主とともに、まばらな初詣客の相手をしているようだ。皆、初詣はメジャーな神社仏格へ行ってしまうし、舎田に帰ってしまう。そうなのだ、そもそも盆も正月も町(都会)には人がいないのだ!村(田舎)に帰るのだ!こうして祭自体が廃れていくのだ。
祭りの際の煮炊きする火を穢れさせてはいけないという考え方がとても新鮮だった。
祭の意味は、時代によつて変遷していくのでしようか?