「日本の庭」の感想
日本の庭
にほんのにわ
初出:「日本の庭」1943(昭和18)年

室生犀星

分量:約6
書き出し:純日本的な美しさの最も高いものは庭である。庭にはその知恵をうずめ、教養を匿して上に土を置いて誰にもわからぬようにしている。遠州や夢窓国師なぞは庭の学者であった。そうでない名もない庭作りの市井人が刻苦して作ったような庭に、匿された教養がある。庭をつくるような人は陶器とか織物とか絵画とか彫刻とかは勿論、料理や木地やお茶や香道のあらゆるつながりが、実にその抜路に待ちかまえていることに、注意せずにいられな...
更新日: 2017/02/26
芦屋のまーちゃんさんの感想

西洋の庭との比較は書いていないが、 日本の庭の最大の良さは手にとれる くらいの空間にあると思う。 西洋の庭は一面の芝が広がるが、 日本の庭は垣根で囲まれた小宇宙である。小宇宙でありながら、奥深い哲学を感じる。わび・さびはその空間の中に存在する。