「気象台風景」の感想
気象台風景
きしょうだいふうけい
仲村渠
分量:約0分
書き出し:
科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ見上げる額に気象台の鋭角は颯爽たる意欲よああ空に向つて垂れる氷柱《つらゝ》の先端つき刺された空は円形の青地図をひろげ見よ殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6月6日第1刷入力:坂本真一校正:良本典代2016年9月9日作成青空文庫作成ファイル:このファイルは、インターネ...
作品詳細
作品を読む
更新日: 2019/11/05
19双之川喜41さんの感想
アンテナ線を 蜘蛛の巣に 見立 鉄柱を 氷柱とする。 詩は 天を地に 下ろし 人を天に 上げる。 僅か、八行の詩集に、壮大な電波を 託す。 無線愛好家ならずとも 驚嘆する。
青空文庫ビューア Ad
Icons made by
Freepik
from
www.flaticon.com