「春泥」の感想
春泥
しゅんでい
初出:「大阪朝日新聞」1928(昭和3)年1月5日~4月4日

久保田万太郎

分量:約198
書き出し:向島一……渡しをあがったところで田代は二人づれの若い女に呼びとめられた。——小倉と三浦とはかまわずさきへ言問《こととい》のほうへあるいた。「何だ、あれ?」すぐにあとから追ッついた田代に小倉はいった。「あれは、君……」いいかけて田代は「慶ちゃん、君は知ってるだろう?」それがくせの頤《あご》をなでながらあるいている三浦のほうへ眼を向けた。「チビ三郎の内儀《かみ》さんじゃァねえか。」ずけりと膠《にべ》も...
更新日: 2022/02/10
19双之川喜41さんの感想

 短編集である。 久保万(くぼまん)と言えば 江戸弁▫情緒を 体現しており 懐かしい存在であった。 今となっては ごく限られた世界でしか 江戸言葉は 聞けない。 音声検索にも 教え込むようかなと 思ったりするのである。