「習書要訣」の感想
習書要訣
しゅうしょようけつ

――美の認識について――

――びのにんしきについて――

北大路魯山人

分量:約30
書き出し:普通習書と申しますと、ご承知の通り筆をもって習うことが主なんでございますが、実は筆をもって習うということもさることながら、書を分ろう、書というものはどういう「質」のものであるかということが分りたい、分らなくてはならない、そういう「書性」とでもいうことをお互いに分っていこうということが主でありまして、書く方が第二なんであります。私の考えでは、結局、分らなければ書いたって仕方がない。分らないで書いてい...
更新日: 2020/06/10
kyorasuhasuさんの感想

まさに、書字を手習うための要を魯山人が思うままに纏めた書です。 思うがままに、好きなナリをした字を、自由なように書す、文章とした時に繋がっていたほうが気持ち良ければ流すように繋げて書き、切ったほうが好ければ離して書く。綺麗な字を書こう、着飾った書にしようと思わないこと。中途半端に引用しますが、練習は大事だが、百遍書いて、百遍同じ書ができるような練習はダメ、ということで。字が下手だからと書くことを避けていた自分が少し恥ずかしくなりました。