「胡堂百話」の感想
胡堂百話
こどうひゃくわ

野村胡堂

分量:約317
書き出し:石川啄木やはり、平次誕生から、はじめなければ、ならないかも知れない。が、それは、あまりにも書きすぎた。いずれは触れることとして、ここではまず、古い友人たちから筆を起こそう。県立盛岡中学……つい一月ほど前、「わが母校わが故郷」とかいうテレビの番組に登場したので、午後九時絶対就寝の私も、この日ばかりは大いに奮発して、夜の十一時まで、眼をあけていたが、昔は、あんな立派な校舎ではなかった。木造の、少々よぼ...
更新日: 2025/05/25
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941 泉鏡花に 心底 惚れ込んで 胡堂は 文体を 暗記する ほど 読み込んだ 一時期が あったと 告白する。しばらく すると 泉の 考え方に 疑問を 持ち 鏡花を 卒業して しまった という。多くの 作家達が 文体を 学ぶ ために 鏡花を 愛読したのは 良く 知られた ところ ではある。他にも 参考に なる 有意義な くだりが たくさんあるので 本文は 読んで 損は ないと 感じた。