https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/55113_ruby_67989.zip

最後の文章はなるほどー、至極納得共感しました。

　本秋も都合よく、河井寛次郎氏の年中行事である東京高島屋に於ける製作展を観ることが出来た。氏の仕事も近来次第に磨きがかかり、段々とこなれて、その美しさは楽々と増して行くのが目立ち、小生などにも教えられるところが少なくなかった。　しかし、人間の持ち前というものは、どう仕様もないもので、河井さんは河井さん、浜田さんは浜田さん、富本さんには富本さんと、各々その人々の個性と好みが自ずと具現していて、その持ち前の表われが観る者の眼にはほんとに面白く感じられる。　誰が何をするにしても、個性の他に先入主というものがあって、いやらしく、ぴったりとこびりついている。それが良い素因を作っている場合もあるが、悪い祟りとなって一生とりつかれ、不自由させられている場合もある。そこには囚われんと欲するも能わざる体《てい》のものがあって、各人それぞれ容体や色彩を異にして見参する。こんな意味で以上の三氏も大同小異ながら趣

「陶器個展に観る各作家の味」の感想

陶器個展に観る各作家の味

とうきこてんにみるかくさっかのあじ