「孫だち」の感想
孫だち
まごだち
初出:「婦人公論 第一年第五号」中央公論社、1916(大正5)年5月1日

正宗白鳥

分量:約20
書き出し:大至急話したいことがあるから、都合のつき次第早く來て下さいといふ母方の祖母さんの手紙を見ると、お梅はどんな大事件かと、夕餐《ゆふめし》の仕度を下女に任せて、大急ぎで俥《くるま》に乘つて、牛込から芝の西久保まで驅け付けた。潛り戸を入つて敷石傳ひに玄關へ行くまで、耳を澄ましたが、家《うち》の中は何時《いつ》ものやうにひつそりしてゐた。一聲案内を乞うたが、誰れも出て來ないので、お梅は遠慮なしに上つて、客...
更新日: 2023/05/20
阿波のケンさんさんの感想

大正5年の作品だが、10代で結婚の話、又親戚づきあいの濃い事等が時代の違いを感じさせる。

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 祖母は  使命感に燃えて  孫三人の 面倒を 見始めたのは よいけど 孫娘に 男ができて  騒ぎとなる。 孫から引き離されて しまうのが  祖母の最大の懸念で 細かい明細書を作ったりして 誠心誠意 育てているということ を 示したりする。 高齢者の心理が  よく 書き込まれていると感じた。