「自伝」の感想
自伝
じでん
初出:「現代日本詩人全集 第十四巻」東京創元社、1955(昭和30)年

山之口貘

分量:約4
書き出し:本名山口重三郎。明治三十六年九月十一日沖縄の那覇の生れである。沖縄県立一中に学んだ。中学の二年生の頃、女性のことを気にするやうになつて、詩を書くことを覚え、詩にこるみたいに初恋にもこり出して、許婚の仲にまでまとめあげた。その頃からぼつぼつ「琉球新報」「沖縄朝日新聞」「沖縄タイムス」等の郷里の新聞に詩を書いたりした。大正十一年の秋に上京したが、約束の父からの送金がないために放浪状態になつてしまつた。...
更新日: 2018/01/20
芦屋のまーちゃんさんの感想

「自殺をしたつもりで生きることに決めた」というフレーズが印象に残った。詩じゃ飯は食えんと思う。女に捨てられ、職も転々としといる。 放浪の人生。一度は憧れるがそう 生易しいものではないことが想像できる。 安定した暮らしの中からは詩は生まれないものか? 一体全体、詩とは何ぞや? サラダ記念日的なものではなく もっと激しく情熱的で非日常的な魂の叫びなのだろうか?