「野宿」の感想
野宿
のじゅく
初出:「群像」講談社、1950(昭和25)年9月号

山之口貘

分量:約20
書き出し:あとになって、きいたことなのであるが、ずっと前にそこに住んでいたうちの娘さんが、毒をのんで便所のなかで死んでいたという噂のある家なのである。近所のおかみさんの話によると、この家に引っ越してくる人は、みんな、四五日も居たか居ないかのうちに、すぐにまたどこかへ引っ越して行くんだそうで、「お宅が一番ながいんですよ」と云った。云われてみれば、この家にぼくらが来てから、もう半年も過ぎようとしていたのである。...
更新日: 2023/03/17
cbeb8d424306さんの感想

貧乏の代名詞のような作者の人生体験談が書かれている。不思議に 悲壮感はなくむしろたくましさを感じてしまう。ちょいと中古になって私にも駅ホームで新聞紙に身をつつんで過ごしたことがある。誠実に生きていれぱなんとかなるものだと思い返している。希望が持てないことがいちばんつらいだろうなあ。

更新日: 2019/09/22
91c97bd3205eさんの感想

特高警察が荒れ狂い、赤狩りをしていた恐ろしい時代。無実で獄中死した人も大勢いたが2度とこの様な悲劇を繰返してはいけないと思った。

更新日: 2016/05/23
YELLOWテントマンさんの感想

野宿は誰にも気がつかれないようにするのが、マナーである。また、野宿を経験しておくのも、いざという時に役立つと思う。