「論語とバイブル」の感想
論語とバイブル
ろんごとバイブル
初出:「読売新聞」1904(明治37)年10月15日

正宗白鳥

分量:約6
書き出し:吾人はアレキサンダー、シーザー、ナポレオンなど所謂英雄なる者の社会に存在したことを喜ばぬと共に、基督《キリスト》、釈迦、孔子など所謂聖人なる者の出現を謳歌せぬのである。世の識者という中には、武人的英雄物質的英雄の人世に不幸を増したことを認めながら、一方に聖人が人間を救済し、現世に幸福を下した如く考える者もあるが、彼等は果して赤裸々《まっぱだか》の個人として見て、それ程の人物であったか、其の言う所行...
更新日: 2019/11/05
19双之川喜41さんの感想

 やたら有り難がるのを 否定してみせて 啓蒙しようとするのは よい心がけと思う。 議論の 叩き台としては 不足はない。 イスラム懐疑派の台頭が 切望されていることを 予測していたかもしれないのだから。

更新日: 2019/10/19
748221ae93b0さんの感想

誠に、痛快である。私のそばに、論語、聖書を超える、正宗白鳥も驚嘆するであろう、そして疑いもなく首肯するであろう文章群(対話によるもの)を書いた人が居る。私は、その人の恩恵に世で一番始めにあずかっているのだが。いや、しかし、正宗白鳥のような正常な感覚をお持ちの方が居たとは、私としても嬉しいことだ。上に紹介した、文章群というのは私の叔父が書いたものであるが、過不足なく、今後の人類の指針となるようなことが書いてある。文章群というのは、2チャンネル(今は5チャンネル)で展開したやり取りだ。そこで叔父は、世界に必要な論理すべてを語っている。いずれこれが世に広まることを願う。人類の遺産となるからだ。私は甥として、自信を持って言う。叔父は、論語、聖書を超える精神性を獲得した、と。そして、それを対話形式によって言葉にできる人だと。 この文章の欠点は、正宗白鳥自身がより良い思想を提示してないことにあるが、それも心配はご無用。叔父が、すでに全てを語っている。

更新日: 2016/09/10
芦屋のまーちゃんさんの感想

無知を恐れるな、偽りの知識を恐れよ! 私の好きな言葉だ。 孔子やキリストをとにかく偉人として教えられてきて、論語や聖書を実際に研究したリ、読んだことすらない者が大多数であることを正宗は指摘する。 人を救う宗教のはずが、教典の解釈によって宗教戦争が勃発し人が死ぬという結果もある。いっそ宗教など無い方が本来の宗教の目的を果たすという矛盾。聖書は本当に正しいのか?聖書の中身も知らず十字を切るのは単なるファッションにすぎない。 しかして、論語と聖書を読んでみると凡書であると正宗は言った。