「忘れたるにあらねども」の感想
忘れたるにあらねども
わすれたるにあらねども
初出:「文学界 四八」1896(明治29)年2月

上田敏

分量:約0
書き出し:たかき樹の枝にかかり、梢にかかり、果實《このみ》とるひとが忘れてゆきたる、いな、忘れたるにあらねども、えがたくて、のこしたる紅き林檎の果《み》のやうに。底本:「上田敏全訳詩集」岩波文庫、岩波書店1962(昭和37)年12月16日第1刷発行2010(平成22)年4月21日第38刷改版発行初出:「文学界四八」1896(明治29)年2月入力:川山隆校正:岡村和彦2013年1月10日作成青空文庫作成ファイ...
更新日: 2025/01/08
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 昔から 人びとの 間では 柿の実は 木に 実った ままで 二つ 残せと 言われている らしい。一つは 旅人の 食のために 一つは カラスの ために である。遥か さかのぼること 柿の 里では 忘れていた わけではないけど 取りにくい ところに あるので 残りつづけている 柿が いつまでも めにつく ことは よくある。寓意にみちた 優れた詩と 感じた。04:28