「折々の記」の感想
折々の記
おりおりのき

吉川英治

分量:約561
書き出し:折々の記世の“名ヅケ子”子が生まれる。子の命名が夫婦話題の悶着になる。いや、生まれない前からといつてよい。最初の子をもつ夫婦ほど、事は重大に考へられるらしい。思案にあぐねて、知己先輩へ「ひとつ、子どもの名を」と、世の幸福者に選ばれた人間のやうに、相好くづして、もちこんで來る良人もある。ぼくなども、頼まれてはつい、世の幾十人もの、あかン坊たちのために、名づけ親となつて來た。うれしい煩瑣と輕い責任を感...
更新日: 2015/09/23
0b61c4ebd836さんの感想

当時の世相に触れ、感慨深い。