「舌のすさび」の感想
舌のすさび
したのすさび
初出:「あまから」1960(昭和35)年5月号

吉川英治

分量:約9
書き出し:あれはもう何年前か。とにかく晩春だった。陛下をかこんでおはなしする会が皇居内の花陰亭でもよおされた。文化人四、五名お招きうけてである。——その雑談中のことであったが『陛下。陛下はマル干シを召上がったことがおありですか』と獅子文六がきいた。『マル干シ?』と陛下はけげんなお顔をなされた。『さあ、どうでしょうな』と、そばから徳川夢声。すこし間をおいて、入江侍従が『おそらく御存知ありますまい』とつけ加えた...
更新日: 2023/09/14
7146781ae234さんの感想

吉川さんが書くと なんでもかんでも とても美味しそうなものに思えてしまう。