「白紙」の感想
白紙
はくし
初出:「こかげ 第3号」1932(昭和7)年9月

立原道造

分量:約5
書き出し:突然が僕を驚かす。僕はそのとき、發見したのだ。ひとりの少女は、埃りにまざつて電車にのつてゐた。朝の空氣が僕たちの間を流れる。僕たちは、眼と眼で、そつとうなづきあふ。ちようど知らない人間同士がするやうに。それから、僕は、何でもない數字を計算する。しかし、僕は自分の苦痛からはみ出さうとするこのたくらみに失敗する。すると僕は、動けなくなる。ぼんやり窓のところを見つめるきりだ。町が、走り去つて行く窓のとこ...
更新日: 2022/02/12
19双之川喜41さんの感想

 渦中にいる人にとっては やきもきの 連続であるけど 過ぎてしまうと ただただ 甘酸っぱい追憶の 種となる。硬貨の 表裏のように 背中合わせの 気持ちに 翻弄されるという表現が 印象的であると 想った。

更新日: 2020/04/19
ネモフィラさんの感想

これは、つらい失恋ではありますが、瑞々しく、美しいです。表現でしょうか。

更新日: 2020/04/14
a8fc3c7cb63dさんの感想

ともすれば、つれーなあ…の一言で終わる感情をこんな繊細に描ける力に脱帽です。

更新日: 2020/04/04
いちにいさんの感想

恋とはそういうものだ

更新日: 2020/03/31
1c46181944cbさんの感想

淡い恋の期待が薄皮の様に繊細に描かれていました。泣きたくなるような。思い出なのに胸を締め付けてくるような絶妙な表現でした。