「余震の一夜」の感想
余震の一夜
よしんのいちや
初出:「改造 第六巻第一号」1924(大正13)年1月1日

徳田秋声

分量:約23
書き出し:或夜中に私は寝所について、いくらか眠つたと思ふ頃に、又人騒がせな余震があつたとみえて、家中騒ぎだした。私は夢心地にこの地震を感じたに違ひなかつたが、どのくらゐの強さで初まつたかを、感ずるほど微細な知覚は働いてゐなかつた。私は今度の大地震を経験する前から、時々坐つてゐる尻の下で、大地が動もするとゆら/\と揺《ゆら》いでゐるやうな気のすることが屡であつた。勿論それは私の神経が微弱なために、自身の体の無...
更新日: 2025/01/06
65c8aadc88adさんの感想

川喜 大きな 地震のあとの 人間模様を 丁寧な 心理描写を 通して描く。流言飛語等が 飛び交い 池にはまって 絶命したとばかり 思い込まれていた 老婆が 遠くから 老人の 特権を 行使して ヒョッコリ 姿を現して 一同を 驚嘆させたりする。余震を 恐れるあまり 屋根を トタンにしようか。倒壊に備えて 筋交いを 入れる 算段も 話題に 上がる。ところで 秋声が 金沢の  出身とは  初めて  知った。不二 頂き 望見?06:30