徳田秋声
毎日を なにかと 自分自身を 誤魔化して 生きている 男が 兄の住む 労働争議の おきている 山奥の 鉱山に 執筆の ために 訪れる。兄は 鳥の えずけを 趣味としており 巧に 心を込めて 鳥の世話を焼く。山に働く 人々と かごの鳥とを 対比させて いるようにも 感じられる。心理描写に 類型を 超えた 巧みさが みてとれると 想った。