「彷徨へる」の感想
彷徨へる
さまよえる
初出:「新潮 第二十五年第二号」1928(昭和3)年2月1日

徳田秋声

分量:約24
書き出し:芸術論や人生論をやる場合にも劣らぬ否寧ろそれよりも※かに主観的に情熱の高まつて来るのは、彼が先輩G——の愛人I子の噂をする時の態度であつたが、その晩彼は彼自身の恋愛的事件について、仄かな暗示をG——に与へたのであつた。G——はI子とちよつと遠ざかつてゐるやうな場合に、I子に関して、共鳴を惜しまない、彼と語るのが一つの慰安であり救ひであつた。彼とはG——の最も愛してゐる武村青年であつた。彼は真摯で芸...
更新日: 2025/09/10
艚埜臚羇1941さんの感想

  恋愛話というものは 実に どうしようもなく つまらん ものだと 実感した。著者が たくらみを 秘めていると きがつけば まだしも 高齢者の 繰り言の ように 堂々巡りの かきすては くつうである。