「ANY WHERE OUT OF THE WORLD」の感想
ANY WHERE OUT OF THE WORLD
エニィ フェア アウト オブ ザ ワールド

富永太郎

分量:約2
書き出し:人生は一つの病院である。そこに居る患者はみんな寝台を換へようと夢中になつてゐる。或るものはどうせ苦しむにしても、せめて煖爐の側でと思つてゐる。また或るものは窓際へ行けばきつとよくなると信じてゐる。私はどこか他の処へ行つたらいつも幸福でゐられさうな気がする。この転居の問題こそ、私が年中自分の魂と談し合つて居る問題の一つなのである。「ねえ、私の魂さん、可哀さうな、かじかんだ魂さん、リスボンに住んだらど...
更新日: 2022/08/22
f0167007365bさんの感想

どこかとおくにいきたいと言いながら 人は現実逃避をし続ける ここにいるから幸せでないのだ どこかよそに幸せがあるのだと そんなものはない 何も見ようとしてないだけだ 見たくないなら人知れず死んでしまえばいいのだ

更新日: 2019/02/16
6b80bd9241d5さんの感想

みんな病人さん

更新日: 2018/02/02
268678263b2aさんの感想

ボードレールと永劫回帰の思想は切り離せない。永劫回帰の思想ーーニーチェが打ち出した思想であるーーとは、大雑把に言うと、全ての事象は繰り返す、ということである。ベンヤミンの有名な万華鏡の比喩の通り、この世は、変化し常に正当性をもって我々にその姿を見せてくるが、万華鏡は打ち壊さなければならない。それが、ボードレールの詩に読めるテーマであり、彼が全ての力を擲ったベクトルの一点なのである。病室=テーゼ、虜囚=アンチテーゼの緊迫した関係から生まれる他世界への渇望=ジンテーゼ。この一瞬のひらめきによるジンテーゼこそボードレールが示した万華鏡の打ち壊し方なのである。

更新日: 2016/06/25
芦屋のまーちゃんさんの感想

人生=病院 病室で ①ベッドを換えたい ②暖炉の方に行きたい ③窓際に行きたい そうすれば、人生の病も治ると信じている 「転居の問題」はボードレールを悩ます どこかにユートピアがあるはずだ 魂よ お前なら知っておるだろう? 残酷な答 この世の外ならどこでもいい 生きてる以上、不治の病いを患っているのが人間だ!!! 治療薬の処方箋? 死あるのみ

更新日: 2016/04/16
dacea1257e17さんの感想

自分がいつもこう思っていたことが書かれていた。浅はかな考えに過ぎなかった事に気がついた

更新日: 2015/09/26
4cb21f8f2719さんの感想

ボードレールの文章はいつも叫んでる感じがする 題名かっこいいでしょ!