「「ソーンダイク博士」序文」の感想
「ソーンダイク博士」序文
ソーンダイクはかせじょぶん

妹尾アキ夫

分量:約3
書き出し:私はこの作品集のなかの作品を、「倒叙小説」と「直接小説」の二つに分けたが、この分類のしかたについては、一口いっとかなければならない。もともと、推理小説というものは、興味の中心が知的であるという点で、ほかのいっさいの小説とちがうのである。むろん、推理小説のなかにも、感情だとか、劇的な行動だとか、ユーモアだとか、哀感だとか、恋愛だとかの要素はふくまれているだろうが、推理小説ではそんなものはアクセサリー...
更新日: 2024/04/17
19双之川喜41さんの感想

 著者は 倒敘法による 創作の 背景を 説明する。推理小説のなかの 感情-劇的な行動-ユーモア-哀感-恋愛などの要素は 中心的なものではなく 謎と その解決が 不可欠なものであると 力説する。そのためには ①謎は 読み手に すこしは 解決できるように 提出されなければならない。②作者の解決は 完全で 決定的で なければならない。③推理材料を 隠しては ならない。 そのうえで 読み手が すべてを 知っていたとしても 書き手の 話すことは 無くならない とする。そうなんだろうなと 私は 想ったけど 上質な 推理ものは 詩情などが かなり 重要な スパイスの 役を果たし 味を 引き締めることは あることはあると 想った。