当たり前の文学。これが、柳宗悦の美学にかなう。社会の歪みからの気晴らし。古代ローマにおいて、詩とはその程度の意味であった。ここでルイス・キャロルのコモンセンスが、人知れず文学のありかたを示している。
今まさに私は図書館を暗い顔で歩き回る彼のごとく本を漁っては消化しきれず、そのことを自分の能力不足と認めず、偏見ばかり固めている。 20代前半にして心は老人のよう。 どうしたらいいんだろう。
体を養うための食事は、忘れると死に至る。 心を養うための読書は、忘れても死ぬわけではない。 と、力説する。 ならば、どうする。 「本を読み選び学び消化することが義務である。」成る程。双74